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海岸漂着物のモニタリング調査

海岸漂着物のモニタリング調査
目次

対馬市では、平成25年度(2013年度)より継続して、海岸漂着物のモニタリング調査を実施しています。調査の主な内容は、対馬市における海岸漂着ごみの組成調査、発生国別調査、年間漂着量・年間再漂流量の推計等です。これらの調査をもとに、海ごみの発生抑制対策や海ごみの削減に役立てています。

対馬市海岸漂着物モニタリング調査では、対馬市内の6海岸で年に4回(春季、夏季、秋季、冬季)の調査を実施しています。それぞれの海岸に、回収枠(漂着ごみを回収し、組成ごとの数量を把握するための、50m幅の枠)と、目視枠(漂着ごみの回収は行わず、目視によって数量を把握する50m幅または、25m幅×2箇所の枠)を設置し、調査します。

調査対象海岸では、大まかな分類項目ごとに漂着ごみを分別しながら回収します。大小・種類も様々なごみが見られ、特に、近年は台風・洪水災害等の後には、大きな流木等が多く漂着する傾向が見られます。

回収した漂着ごみは所定の分類方法に基づいて、110種類以上の項目に分けて分類されています。(2020年度より、一部の海岸では種類別に107種類以上、さらに国別に10種類以上に分類しています。)

モニタリング調査の結果によると、対馬に漂着するごみの量は、時期により上下の変動はあるものの、年々多くなっているように見受けられます。平成31年度 対馬市海岸漂着物モニタリング調査業務報告書によると、年間でおよそ58,000㎥の海ごみが対馬に漂着していると推計されています。また、そのうち、実に43,000㎥(推定漂着量の74%)もの漂着ごみが海岸から再漂流し、対馬島内の別の海岸に漂着するか、日本海に流出していると考えられるとの考察も示されています。

再漂流した海ごみは、太陽の熱・紫外線、海の波の影響等により、さらに細かくなります。特に、プラスチックごみは、近年問題となっているマイクロプラスチックを生み出す原因となるため、海ごみの発生抑制に取り組むとともに、ごみが海に流出した早い段階で回収を行うことが重要です。

モニタリング調査結果の報告書はこちら

http://tsushima-mltic.com/document/

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