黒島海岸清掃
10月9日(土)無人島の黒島に対馬高校の生徒と海岸清掃に行きました。対馬高校からはユネスコスクール部2名、商業経済部2名、国際文化交流科4名の生徒8名が参加してくれました。
今回の目的は対馬高校の生徒に黒島の綺麗な砂浜と漂着ごみを見せることでした。黒島までは美津島漁協の鴨居瀬支所の漁師さんたちにご協力いただき船で連れて行ってもらいました。黒島まで行く船の上から見える景色はとてもきれいで、対馬の大自然を感じることができました。砂浜に上陸する予定でしたが、その日は強風で外海にでるのは危ないということで手前の海岸で清掃をすることになりました。
海岸に着くとごみの多さに驚きました。大きな発泡スチロールブイと大量のペットボトルが落ちていて、対馬の漂着ごみ問題の深刻さを改めて感じました。すべて拾うのは厳しいのでペットボトルだけ拾いました。ペットボトルだけでも、持って行ったボランティア袋がすぐにいっぱいになってしまうくらいの量を回収することができました。
そのあと港に戻って拾ったペットボトルの国別分類を行いました。国別分類はキャップやラベルに書いてある文字やバーコードを見てどの国のものかを判別します。対馬には韓国や中国のごみがたくさん流れてくるのですが、このペットボトルの国別分類をすることで具体的にどこからどれだけ流れてきているのかを割り出すことができます。
対馬高校の生徒は以前にもやったことがあったので、慣れた手つきで仕分けしていってくれました。韓国・中国以外にもベトナムやマレーシアからのごみも流れてきているのがわかりました。今回驚いたのが韓国と中国と日本のペットボトルの個数が同じくらいだったことです。いつもは中国と韓国が同じくらいで日本のペットボトルの個数は少ないのですが、今回は日本のごみもおなじくらいありました。おそらく黒島は東海岸に位置していて、対馬の東海岸には鶏知や厳原など人口が多い地域があるので、そこからごみが流れていっているのであろうと考えられます。
今後もこのように対馬高校と協力して海岸清掃や海岸調査を協力してやっていこうと考えています。今回は黒島の砂浜に上陸できなかったですが、また鴨居瀬の漁師さんに協力していただいてリベンジしたいと思っています。