鶏知中学校海岸清掃
令和3年11月12日(金)に鶏知中学校の3年生と根曽海岸で清掃を行いました。
この根曽海岸にも多くの漂着ごみが漂着してきていて、特にペットボトルや漁業用ブイが多く漂着していました。今回の清掃では、あとでペットボトルの国別分類を行うためにペットボトルを他のプラスチックとは分けて回収していきました。
鶏知中学校の生徒は元気な子が多く、みんな色んなところからたくさんのごみを拾ってきて運搬してくれました。
1時間ほど回収しただけでもだいぶ海岸の景色もきれいになりました。
そのあと根曽海岸の横にある根曽古墳で、対馬市の文化財課の方に、古墳の説明をしてもらいました。根曽古墳は地元にありますが、鶏知中の生徒で来たことがある人はほとんどいませんでした。
根曽古墳は対馬の中でも大きい古墳で、福岡と関わりのある豪族の墓だと言われているそうです。この古墳は金田城ができた西暦667より前にできたものだということに生徒も驚いていました。
古墳の説明をしてもらった後は、ペットボトルの国別分類をおこないました。ペットボトルだけで、トン袋2個分も回収できたので、2手に分けて分類を行いました。
ペットボトルの国別分類はラベルやキャップなどの文字やバーコードからどの国かを判別しています。この国別分類をすることで、ペットボトルのリアルな国別の割合がわかるので、ボランティア参加者にもこれからやってもらおうということで、鶏知中学校の生徒たちと一緒にやることにしました。
対馬に多く流れてくる日本、中国、韓国とその他の国の4グループに分けて自分の国のペットボトルを集めてもらい、最後に個数を数えました。ペットボトルは汚くて匂いも臭くなっているものもありましたが、みんな一生懸命に分類をしてくれました。
ペットボトルの国別分類の結果は
日本436本 中国323本 韓国108本 ベトナム6本 マレーシア2本 ロシア1本 台湾2本 不明250本
でした。
驚いたことに日本が40%近くを占めていました。普段対馬のモニタリング調査では中国や韓国が多くの割合を占めて日本は10%程度だったのが、今回は日本のものが1番多い結果となりました。おそらくこの根曽海岸は東に位置しているので、鶏知や厳原や福岡の方からペットボトルが流れているのだと思います。
ペットボトルの国別分類は対馬島内の中でも結果が変わってくるので、色んな地点でこれからもやっていき傾向を分析していこうと思っています。
今回の清掃は地元の海岸を地元の子供たちが清掃して調査をするという、すごい実のある体験になったと思います。