日韓市民ビーチクリーンアップオンラインワークショップ
11月7日(日)対馬グランドホテルで日韓市民ビーチクリーンアップオンラインワークショップが開催されました。
毎年行われている日韓市民ビーチクリーンアップでは、韓国の方と一緒に対馬で海岸清掃を行っていますが、今年はコロナの関係でオンラインでの開催となりました。
参加者は対馬高校と豊玉高校の生徒、長崎大学のながさき海援隊、釜山外国語大学の学生で、対馬の海ごみについてディスカッションしてもらいました。
まず釜山外国語大学の先生キムヨンガク教授から「釜山外国語大学の今後の展開と取り組み」を話していただきました。釜山外国語大学と対馬の今までの活動や大学でボランティアをすると単位を取得できる制度などを紹介していただきました。
その次に長崎大学のボランティア団体のながさき海援隊から活動紹介をしてもらいました。ながさき海援隊は長崎県の海岸を月に1回ペースで清掃をしていて対馬にも10月30.31に来島して清掃をしていただきました。ながさき海援隊に今回はディスカッションのまとめ役もしていただきました。
その次に対馬高校の生徒に「対馬の海ごみ問題の概要」について説明してもらいました。対馬高校の生徒とは6月に椎根海岸、10月に黒島で海岸清掃をしてもらったので、そのことについて話してもらいました。さらに対馬高校の国際文化交流科の生徒には日本語の発表を韓国語に通訳してもらいました。対馬高校の国際文化交流科は韓国語に力を入れていて、今回発表した生徒たちは韓国語検定で最難関の6級を取得していました。
最後に韓国海洋大学のチェ・ギュチョン先生から「韓国の海ごみ問題の概要」についてお話しいただきました。海洋プラスチックごみの研究をされている方のお話は知らないこともたくさんあり、特に驚いたことは、プラスチックを食べる蛾の幼虫がいたり、プラスチックを分解する酵素があるということでした。
その後休憩をはさんで、グループディスカッションをしてもらいました。テーマは「コロナ後に行き来できるようになったら、海ごみ問題解決に向けて一緒にやりたいこと」でした。 グループディスカッションでは、日韓の学生が打ち解けられるように自己紹介でマイブームを話してもらいました。日本の学生の中に韓国ドラマを見るのにはまってる子もいて、共通の話題で楽しそうに話してるようでした。
グループディスカッションで出た意見として、「対馬でまた一緒に海岸清掃をしたい」「海ごみ問題は日韓だけの問題ではないので、色んな人を巻き込んでいきたい」「日韓の学生が清掃をおこなっている様子をドキュメンタリー映像を作って、Youtubeなどのプラットホームにアップして、海ごみの関心を高める」「韓国でも一緒に海岸清掃をする」「小さい子にも海ごみ問題を伝えるために、絵本をつくる」などの意見がでました。
今回初めてのオンラインワークショップが開催できました。他にも長崎大学の学生が初めて参加したり、対馬高校の生徒に韓国語で発表してもらうなど新たな取り組みがうまくいったので、今後コロナがどうなるかわかりませんが、引き続き海ごみ問題を通して日韓の学生の交流を続けていきたいと思います。