対馬海ごみ情報センター
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比田勝小でトランクミュージアム

比田勝小でトランクミュージアム

 令和3年12月6日(月)に比田勝小4年生にトランクミュージアムを使って海ごみ授業を行いました。

 トランクミュージアムというのは対馬の海岸で拾ったごみをトランクの中に展示して、海岸に行かずにどんなごみがあるのかを学べる教材です。

 今回の授業ではまず生徒たちの海ごみの知識がどのくらいあるのかを知るために、どんなごみが対馬の海岸に落ちてるか、どこからごみが流れてきているのかを質問しました。

 そうするとプラスチック、ペットボトル、発泡スチロール、カン、ビンなど代表的なごみから、漁具やマイクロプラスチックなど専門的な答えもでてきました。流れてきている場所では韓国や中国などがあげられました。

 その後トランクミュージアムを使って、対馬になぜごみがたまってしまうのか、どんな種類のごみがあるのか、どこから流れきているのか、海にごみが落ちているとどういうことが起きるのかなど詳しく話していきました、

 説明の途中にも色んな意見や質問をくれたり、うなずきながら真剣に話を聞いてくれました。

 特に興味をもっていたのが、アナゴ筒が海底に沈んで放置されていると、その中でアナゴが死んでしまい、その中にまたアナゴが入って死んでしまうという部分でした。

 他にも授業で3つのペットボトルを持っていき、どの国のものかを当ててもらいました。

1つ目と2つ目のペットボトルは韓国と中国とすぐに当てられました。韓国と中国は字が特徴的でわかりやすいからです。

3つ目のペットボトルはアルファベットで書かれていて、どこの国かを特定しにくいので苦戦していたので、バーコードの番号で国がわかるよとヒントをあげました。

 そうすると、対馬の小学生は1人1つipadを持っているので、調べ始めて899はインドネシアだと特定することができました。

 自分たちで調べて答えを導きだしたので、対馬にインドネシアからペットボトルが流れてきていることが深く頭に残ったと思います。

 授業後に授業前と同様に対馬にどんなごみが流れてくるのか聞いたところ、アナゴ筒、注射器、ライターなど授業で話した内容を答えてくれました。どこから流れてきているのかを聞いたところ、フィリピン、マレーシア、ベトナム、インドネシアなど東南アジアの国をあげてくれました。ちゃんと授業の内容が伝わっているんだと確認できてよかったです。

 最後にトランクミュージアムを近くで見る時間を設けるとみんな食い入るように見ていて、こんなにも海ごみに子供が興味を持っているのかと感動しました。

 まだ対馬から海ごみを無くす具体的な施策も方法も決まっていないので、このように興味を持っている子供たちと一緒にどうやったら海ごみを無くしていけるかということを考えていけたらいいなと思いました。

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